五行のバランスと今日のごはん
— 足りない気を補う食卓
五行は木火土金水の5つの気です。自分の命式でいちばん少ない五行を見つけて、その性質の食べ物を取り入れるのが、いちばん手軽なバランスの取り方です。
この記事の内容 7つのトピック
五行は5つの「性質」です
命式の八文字は、すべて5つのうちどれかに属します。物質というより、動きの性質に近いものです。
| 五行 | 持ち味 | 季節・時間 | 人にたとえると |
|---|---|---|---|
| 木 樹木 | 伸びていく · 始まり | 春 · 朝 | 企画して動き出す力 |
| 火 炎 | 広がる · 表に出す | 夏 · 昼 | 表現して明らかにする力 |
| 土 土壌 | 支える · 仲立ち | 季節の変わり目 | 持ちこたえて包み込む力 |
| 金 金属 | 収める · 整える | 秋 · 夕方 | けじめをつける力 |
| 水 水(みず) | しみ込む · たくわえる | 冬 · 夜 | 考え、しみ込んでいく力 |
相生と相剋 — よい・悪いではありません
5つの気は、2つのかたちで絡み合っています。
相生(そうしょう)— 生み出す関係
木生火 → 火生土 → 土生金 → 金生水 → 水生木。木が燃えて火になり、火が残した灰が土になり、土から金属が出て、金属に水滴がつき、水が木を育てる、という循環です。
相剋(そうこく)— 抑える関係
木剋土 · 土剋水 · 水剋火 · 火剋金 · 金剋木。木は土の養分を奪い、土は水をせき止め、水は火を消し、火は金属を溶かし、金属は木を切ります。
相剋は悪いものではありません。火が強すぎれば水が必要ですし、木が好き勝手に伸びれば枝を切らなければいけませんよね。相剋は行き過ぎを調整する仕組みです。命式を見るときも、「この人に今必要なのは後押しする気か、引き締める気か」を見ます。
この生剋の関係こそが通変星の骨組みです。自分を生んでくれるものは印星、自分が生むものは食傷、自分が剋すものは財星、自分を剋すものは官星 — 五行の5つの関係に名前をつけたものです。
自分の命式で足りない五行を見つける
方法はシンプルです。命式の八文字を五行ごとに数えてみるだけ。たとえば、こんな具合です。
八文字に5つの五行がまんべんなく入っているケースは、むしろまれです。どれか1つがないから問題なのではなく、その方面の力をほかで補えばいい、ということです。
上の例なら水の気が空いているので、ひと呼吸おいて考える習慣、ひとりで整理する時間、柔軟に引ける余地 — こうしたものを意識して取り入れたい人です。火が多くて推進力はあるけれど、冷ます仕組みがない構造だからです。
いちばん手軽なバランスの取り方 — 食卓
五行を補う方法には色・方角・活動などいろいろありますが、毎日くり返せて負担がないのは食べ物です。1日2回は、どのみち決めなければいけないことですから。
| 足りない五行 | こんなメニュー | 期待する方向 |
|---|---|---|
| 木 | ナムルのビビンバ、ほうれん草のテンジャンクク(韓国味噌汁)、エゴマの葉の包みごはん、全粒穀物のサラダ | 始める力を後押しする方向 |
| 火 | キムチチゲ、豚肉の甘辛炒め(チェユクポックム)、トマトパスタ・シチュー、トッポッキ | 活力を温める方向 |
| 土 | テンジャンチゲ(韓国味噌鍋)、カレーライス、かぼちゃ粥、じゃがいものスジェビ(韓国風すいとん) | 気持ちを落ち着かせる方向 |
| 金 | 豆もやしのクッパ、大根スープ、豆腐料理、タッコムタン(鶏のスープ) | 集中力を研ぎ澄ます方向 |
| 水 | 海鮮スンドゥブ、わかめスープ、あさりのカルグクス(韓国風うどん)、黒豆ごはん | しなやかさを加える方向 |
おおまかに木は青菜、火は赤くて辛いもの、土は根菜と味噌、金は白いものとスープ、水は黒いものと海の幸と覚えておくと便利です。
正直に — これをどこまで信じるべき?
ここははっきり言っておきます。五行の食べ物が体を治すとは主張しません。それは医学の領域で、健康の問題は専門家に相談する必要があります。
では何のために使うのかというと、実際にこんな使い道があります。
- 「今日何食べよう」を代わりに決めてくれます。毎日くり返す小さな決断の疲れが1つ減ります。
- 食事のバリエーションが広がります。いつものメニューから離れて、頼んだことのないメニューに手が伸びます。
- 1日を意識させてくれます。「今日は少しクールダウンしたほうがいいかも」というサインを、食卓が代わりに伝えてくれるんです。
四柱推命の使い方は2つあります。運命を確かめる道具として使うか、今日何をするかを決める手がかりとして使うか。ムタルオンニは後者です。
毎日計算するのが面倒なら
ムタルオンニは、生年月日を入れると五行の分布を自動で数え、いちばん足りない五行に合わせた今日のお昼・夜のメニューを流れカードに一緒に表示します。足りない五行は変わらなくても、メニューは数日周期で入れ替わるので、同じものをずっと勧めることはありません。
流れカードには、今日の総合スコアと恋愛・仕事・コンディションのゲージもあります。すべて無料で、アプリを開くと毎日その日のものに更新されています。
よくある質問
足りない五行を補うのは、いつでも正しいのですか?
一般的な原則ですが、例外もあります。命式全体の構造によっては、足りないものを補うより、多すぎるものを減らすほうがよい場合もあります。ただ、日常で気軽に使う程度なら「いちばん少ない五行を気にかける」で十分です。
色や方角でも補えますか?
はい。木は緑、火は赤、土は黄・茶、金は白、水は黒・紺です。服や小物の色で取り入れる方法もありますし、方角は木=東、火=南、土=中央、金=西、水=北とみます。食べ物より手軽に使える方法です。
生まれた時刻がわからないと、五行の分布は変わりますか?
時柱の2文字が抜けるので、八文字ではなく6文字で数えることになります。大きな傾向は似たように出ますが、僅差のところはひっくり返ることがあります。詳しくは出生時刻がわからないときの記事を参考にしてください。
五行と通変星は何が違うのですか?
五行は素材、通変星はその素材が自分と結ぶ関係です。同じ「水」の気でも、自分の日干が木なら印星(自分を満たしてくれる)、火なら官星(自分を締めつける)になります。五行を先に知ってから通変星に進むと、ずっと理解が早くなります。