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身強・身弱
— 自分の四柱が強いか弱いかを3ステップで見る方法

四柱推命の基礎 · · 8分で読めます

ひとことで言うと

身強・身弱とは、日干(自分)を助ける文字と削る文字の、どちらが多いかということです。得令(月支)・得地(日支)・得勢(残りの文字)の3つを数えてみると、方向が見えてきます。強いからよい四柱でも、弱いから悪い四柱でもありません。バランスを整える五行(用神)を探す出発点にすぎません。

この記事の内容 8つのトピック
  1. 身強・身弱は何を測っているの?
  2. 助ける文字と削る文字はどう分けるの?
  3. 得令・得地・得勢とは?
  4. 例の命式で実際に判断してみよう
  5. なぜアプリごとに身強・身弱が違って出るの?
  6. 極身強・極身弱・中和はどう違うの?
  7. 身強・身弱は日常でどう使うの?
  8. よくある質問

身強・身弱は何を測っているの?

日干の力を測ります。日干は生まれた日の上の文字で、四柱の八文字のうち「自分」を指す1文字です。残りの7文字がこの日干をどれだけ支えているか、あるいはどれだけ奪っているかを見るのが身強・身弱です。

支える側が多ければ身強、奪う側が多ければ身弱と呼びます。どちらにも大きく傾かなければ中和といいます。

これが大切なのには別の理由があります。四柱推命で「自分に必要な気は何か」を決める用神を探すとき、たいてい身強・身弱の判断から始めるからです。強ければ削り、弱ければ補うのが基本の方向です。

助ける文字と削る文字はどう分けるの?

日干との関係で分けます。通変星の5つのグループをそのまま使えばOKです。

助ける側
比劫(自分と同じ五行)と印星(自分を生んでくれる五行)。味方が増えたり、自分を養ってくれたりする文字です。
削る側
食傷(自分が生む五行:力が抜けていきます)、財星(自分が剋す五行:力を使う必要があります)、官星(自分を剋す五行:自分を抑えます)。

日干の五行別にまとめると、こうなります。

自分の日干助ける五行(比劫・印星)削る五行(食傷・財星・官星)
甲・乙(木)木 · 水火 · 土 · 金
丙・丁(火)火 · 木土 · 金 · 水
戊・己(土)土 · 火金 · 水 · 木
庚・辛(金)金 · 土水 · 木 · 火
壬・癸(水)水 · 金木 · 火 · 土

地支の五行は、寅・卯が木、巳・午が火、申・酉が金、亥・子が水、辰・戌・丑・未が土です。5つの五行のうち助けるのは2つ、削るのは3つなので、数だけ見ると身弱のほうが多そうですが、実際は位置ごとに重みが違うので、単純に数だけでは終わりません。その重みを見るのが、次の3つのステップです。

得令・得地・得勢とは?

日干がどこから力を得ているかを、3つの位置に分けて見る方法です。

段階見る場所問い重み
得令(とくれい)月支:生まれた月の下の文字生まれた季節が自分を助けている?いちばん大きい
得地(とくち)日支:生まれた日の下の文字自分が座っている位置が自分を助けている?その次
得勢(とくせい)残りの5文字:年干・年支・月干・時干・時支まわりに味方が多い?数で判断

月支がいちばん重いのは、季節だからです。同じ木(甲木)でも、水の多い冬に生まれたのか、金の硬い秋に生まれたのかで、置かれた環境がまったく違ってきます。四柱推命の月は1日ではなく節入り時刻で切り替わるので、月支は必ず万年暦で確認してください。

出発点として使うルール:3つのうち2つ以上を得ていれば身強寄り、1つ以下なら身弱寄りに傾きます。ただし、得令がないまま得地・得勢だけを得ている場合は、境界と見ることが多いです。月支ひとつの重みが、それだけ大きいということです。

例の命式で実際に判断してみよう

説明のためにつくった架空の命式です。真冬(子月)に生まれた甲木の日干です。四柱は伝統的に、右から年・月・日・時の順に書きます。

位置時柱日柱月柱年柱
天干庚(金)· 官星 −甲(木)· 自分壬(水)· 印星 +壬(水)· 印星 +
地支午(火)· 食傷 −午(火)· 食傷 −子(水)· 印星 +寅(木)· 比肩 +
  1. 得令:月支の子は水で、甲木を生んでくれる印星です。得ています。
  2. 得地:日支の午は火で、甲木の力が抜けていく食傷です。得ていません。
  3. 得勢:残りの5文字のうち、助けるのは年干の壬・年支の寅・月干の壬の3つ、削るのは時干の庚・時支の午の2つ。3対2で得ています。

3つのうち2つ(得令・得勢)を得ているので、身強寄りです。でも判断はここで終わりません。この命式は真冬に水が3つもあるので、木が冷たく湿った状態です。力の大きさだけ見れば「削るべき」が答えですが、温度まで見ると「温めるべき」という答えも出てきます。2つの答えが同じ五行を指しているかを確かめるのが、用神探しの次のステップです。

なぜアプリごとに身強・身弱が違って出るの?

判断基準がひとつに決まっていないからです。特に境界にある四柱ほど、アプリごとに結果が分かれます。分かれるポイントは、たいてい4つです。

月支の重みづけ
点数で評価するアプリは、月支にほかの位置より大きな重みをつけます。その倍率がアプリごとに違うので、月支ひとつで結論がひっくり返ることもあります。
蔵干の数え方
地支の中に隠れた天干(蔵干)を入れるか外すかです。たとえば辰は表向きは土ですが、中に乙木・癸水があるので、甲木の日干にとっては根になることもあります。
合・冲の反映
干合や地支の合・冲によって五行が変わったり縛られたりすると見るなら、数え方が変わります。反映するかどうかや、その条件は流派ごとに違います。
入力の補正
サマータイム、旧標準時、夜11時生まれのように、時柱や日柱そのものが変わるケースです。文字が変われば、強弱も変わります。

だから、あるアプリの「身強62点」のような数字をそのまま信じるより、得令・得地・得勢を自分で一度数えてみるのがいちばん確実です。3マスを確認するだけなので、5分あれば十分です。

八文字は命式計算機(万年暦)で無料で出せます。通変星・五行のバランス・蔵干まで一緒に出るので、上の表と並べて数えてみてください。なぜ万年暦どうしでも結果が違うのかは、万年暦アプリごとに結果が違う理由に別にまとめています。

極身強・極身弱・中和はどう違うの?

強弱にも程度があります。

区分どんな状態かよくある読み方
中和助ける側と削る側が同じくらいです片方に偏らないので、運の流れに左右されにくいほうと見ます
身強 · 身弱片方に傾いていますが、反対側の文字もあります強ければ削り、弱ければ補う五行を探します
極身強 · 極身弱ほとんどすべての文字が片方に集まっています逆らうより、その強い気に従う側(従格)と見る流派もあります

極端に偏った四柱は、熟練した人どうしでも判断がよく分かれる領域です。自分の四柱がここに当てはまりそうなら、ひとつの結論にこだわらず、いくつかの解釈を比べてみるのがいいでしょう。四柱推命アプリと対面鑑定をいつ使うかもあわせて参考にしてみてください。

身強・身弱は日常でどう使うの?

性質を理解するヒントとして使うのがいちばん実用的です。どちらにも、長所と気をつけたい点が両方あります。

区分身強寄り身弱寄り
得意なこと押し進める、自分で決める協力する、吸収して学ぶ
気をつけたいことひとりで全部抱え込む、意地を張る無理な拡大、人の仕事まで引き受ける
うまく回るやり方気を外に使うこと:表現・成果・責任気を満たすこと:助けを受ける・学び・回復
一日の過ごし方食傷・財星・官星がめぐる日に、後回しにしていたことを押し進める比劫・印星がめぐる日に、大きな決断や大事な約束を入れる

毎日変わる日の干支が自分にとってどの通変星なのかがわかれば、今日が自分を満たす日なのか、力を使わせる日なのか、感覚がつかめます。ムタルオンニは日の干支と自分の命式を照らし合わせて、その日の流れを文章で見せます。命式の画面では、八文字の五行のバランスと通変星を無料で見られます。

自分の八文字は、どちらに傾いている?

生年月日を入れるだけで、命式と今日の流れがすぐにわかります。

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よくある質問

身強は身弱よりよい四柱ですか?

いいえ。強弱は優劣ではなく、バランスが傾いている方向です。身強は気を使うことでうまく回り、身弱は気を受け取ることでうまく回ります。どちらにしても、バランスを整える五行(用神)を探す出発点にすぎません。

出生時刻がわからないと、身強・身弱は判断できませんか?

おおまかには可能です。比重がいちばん大きい月支と日支は時刻がなくても出るので、得令・得地はそのまま見て、得勢は時柱の2文字を除いたまま見ます。ただし、境界にある四柱は、時柱の2文字によって結論が変わることがあります。

アプリによって身強・身弱が違って出るのはなぜですか?

月支にどれだけ比重を置くか、蔵干を数に入れる方法、合・冲を反映するかどうかがアプリごとに違うからです。境界にある四柱ほど、結果が分かれます。片方の結果だけを信じるより、得令・得地・得勢を自分で数えてみるのが確実です。

身強・身弱は一生そのままですか?

命式の強弱はそのままです。ただし、大運や年運で助ける五行が入ってくると強くなったように、削る五行が入ってくると弱くなったように感じる時期があります。だから同じ人でも、10年単位で感じ方が変わります。