択日とは?
— よい日を選ぶということ
択日(日取り選び)とは目的に合った日を選ぶことです。ソンオムヌンナル(方角をさまよう「ソン」がいない日)が誰にとっても同じ基準だとすれば、択日は自分の命式とそのことの性格まで見ます。だから同じ日でも、契約にはよくて引っ越しにはいまひとつ、ということもあります。
択日とソンオムヌンナルは別のもの
この2つを同じ意味で使うことが多いのですが、範囲が違います。
| 区分 | ソンオムヌンナル | 択日 |
|---|---|---|
| 基準 | 旧暦の日付ひとつ | 日付 × 自分 × しようとしていること |
| 人による違い | 全員同じ | 違う |
| することによる | 同じ | 違う |
| 主な用途 | 引っ越し・移動 | 結婚・契約・開業・引っ越し・手術 |
| 難易度 | カレンダーがあれば十分 | 四柱推命の計算が必要 |
ソンオムヌンナルは方角に関する考え方です。その日どちらへ動いてもよいかだけを見ます。だから引っ越しにはよく合いますが、契約や結婚のように移動ではないことには情報が足りません。
択日はそこからさらに踏み込みます。誰がすることなのか、どんな性格のことなのかまで見ます。
択日で実際に見る3つのこと
1. その日が自分とぶつからないか
最初に見るのは冲(沖)です。十二支のうち正反対にある文字どうしがぶつかる関係で、自分の干支(えと)と真正面から冲になる日は避けます。
正冲の6つの組み合わせ — 子(ねずみ)↔午(うま) · 丑(うし)↔未(ひつじ) · 寅(とら)↔申(さる) · 卯(うさぎ)↔酉(とり) · 辰(たつ)↔戌(いぬ) · 巳(へび)↔亥(いのしし)
卯年生まれなら酉の日、午年生まれなら子の日を避ける、という具合です。12日に1回なので、実際に当たる確率は低めです。これひとつ守るだけでも択日の半分はできたことになります。
2. その日の持ち味がそのことに合っているか
ここが択日の核心です。同じ日でも、しようとしていることによって有利な持ち味が違います。
| しようとしていること | 必要な持ち味 | 相性のよい通変星 |
|---|---|---|
| 契約・精算 | 几帳面さ、確実さ | 正財 · 正官 |
| 開業・オープン | 広がり、人が集まる | 食神 · 偏財 |
| 面接・発表 | 表現が伝わること | 食神 · 傷官 |
| 引っ越し | 安定、落ち着き | 印綬 · 正財 |
| 結婚 | 結びつき、調和 | 正官 · 印綬 |
| 手術・施術 | 整理、断ち切る | 偏官 · 金の気 |
ですから「よい日」という言い方は、実は正確ではありません。「このことに合う日」が正しい表現です。契約によい日が、開業には物足りないこともあるからです。
3. 方角と時間
移動を伴うこと(引っ越し・出張・開業)なら、ソンオムヌンナルと方角を見ます。日付を選べないときは、せめて時間帯を選びます。契約書への署名や引っ越し荷物の出発のように、始まる瞬間を基準にします。
日付を先に選ぶと、たいてい失敗します
択日でいちばんよくある失敗です。よい日を先に選んでおいて、そこに契約・業者・相手の予定を合わせようとすると、ほとんどうまくいきません。
順番は逆です。変えられない条件を先に固め、残った範囲の中でいちばんよい日を選ぶこと。択日は候補をつくる道具ではなく、候補の中から選ぶ道具です。
- 変えられないものから残金決済日、相手の予定、予約できる期間。
- 可能な日付の範囲を確定ふつうは2〜4週間ほどになります。
- その中で択日冲になる日を除き、ことの性格に合う持ち味を選びます。
- 選んだ日を予定として確定ここで終わってはいけません。その日が近づいたときにもう一度見返せてこそ意味があります。
択日についての正直な話
択日が結果を変える、とは言いません。検証できる領域ではないからです。
ただ、実際に確かめられることがひとつあります。日付を決める過程で、そのことをもう一度見直すようになるということです。契約日を選ぶには契約条件を読み直すことになり、引っ越しの日を選ぶには残金と融資の順番を確認することになります。その過程がミスを減らします。
それからすでに決めた日に気持ちを定める効果もあります。「この日に決めた」という感覚があると、その日が来ても揺らぎにくくなります。ムタルオンニが択日を日付の検索ではなく予定の登録につながる機能として作ったのはそのためです。
ムタルオンニの「よい日を探す」に期間と目的を入れると候補日が出てきて、選んだ日はそのまま予定になります。その日が近づくと、前日の夜に準備することをひとつにまとめてお知らせします。
よくある質問
択日とソンオムヌンナルはどう違うのですか?
ソンオムヌンナルは旧暦の日付だけで決まり、誰にとっても同じ方角の考え方です。択日はそこに自分の命式としようとしていることの性格まで加えて見ます。だから同じ日でも、人によって、することによって評価が変わります。
よい日がひとつもないときはどうすればいいですか?
条件をすべて満たす日を探そうとすると、候補が残らないのがふつうです。択日は完璧な日を探すことではなく、可能な範囲で相対的によりよい日を選ぶことです。正冲になる日だけを避ける程度に絞れば、たいてい候補は残ります。
手術の日程も択日で決めていいですか?
手術は医療スタッフの判断と病院の日程が絶対に優先です。択日のために勧められた時期を遅らせるのは危険です。選べる日付が複数示されたときに参考にする程度が適切です。
相手と自分のよい日が違ったら?
伝統的には主催する側を基準にするか、双方どちらとも正冲にならない日に絞ります。双方のよい条件をすべて満たそうとすると候補がなくなるので、避けるべきものだけ避ける方法が現実的です。